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「ぬるま湯から抜けだしたい」と地球の反対側にやってきた
ブラジル出身の音声系ネットワークエンジニア エンリケ氏
ブラジル出身でGITエンジニアとして日本企業で活躍しているエンリケ氏は、音声系ネットワーク技術のスペシャリストだ。ブラジルの大学で情報システムを専攻し、ITの基礎知識を広く学び、ネットワーク技術を習得した。大学卒業後は、在学中にインターンで働いた縁もあって、日本の大手メーカーのブラジル法人へ入社し、ネットワークやコラボレーションシステムを担当。現在エンリケ氏が得意としている音声処理技術は、その当時、先輩社員を通じて興味を持ち、自ら勉強して身に着けたものだという。
「常に努力することが何より大事」と話すエンリケ氏が、地球の反対側である日本にやってきた理由、そして日本での挑戦の日々を聞いた。
日本語は独学で習得、ネットワーク技術の向上に努めたブラジル時代
日系人の多いブラジルで生まれ育ち、幼いころから日本の文化に触れていたエンリケ氏。日系人の友達も多く、幼いころからアニメや漫画、ドラマ、音楽などを通じて日本に親しんだ。そして、中学生になると日本語の勉強を始め、大学時代には簡単な会話ができるレベルまで上達していたという。
大学卒業後に就職した会社は日系企業であったものの、職場に日本人はいなかった。また、日本の担当者とやり取りする業務もなく、せっかく学んだ日本語を活かす機会がなく過ごす日々。日本語力がさび付かないよう、大好きな日本の音楽やドラマ、アニメ、そしてSkypeといったツールを使い、日本語の訓練は続けた。
2年後、ブラジル大手のIT企業に転職し、5年ほどの勤務で、数々のインフラ関連プロジェクトを経験した。ここで音声関連の仕事を任されて音声処理技術に磨きをかけ、CCNP(Cisco Certified Network Professional)VoiceやUCCX(Cisco Unified Contact Center Express)500-051といった音声系ネットワーク技術の認定資格も取得するなど、シニアエンジアとして活躍した。
地球の反対側にやってきたのは「ぬるま湯から抜け出したい」という技術者としての向上心
旅行でも日本を訪れる機会がなかったエンリケ氏だったが、日本を始めて訪れたのは、奥さまと相談して決めた新婚旅行だった。
▲新婚旅行で初めて日本を訪れ、日本への関心が高まった
「中国、シンガポール、スペイン、アルゼンチンなどいろんな国に行ったことはありましたが、日本に来たことはありませんでした。日本語を勉強していたのにもったいないと思いましたし、せっかくなので、新婚旅行は日本に行こうと、妻と決めました。いろんな国に行った中で、一番日本が良かった!日本では、東京、鎌倉、奈良、京都、大阪、倉敷、尾道、広島、宮島など、たくさんの場所を20日間かけて訪れました。特に、厳島神社はとても素晴らしかったです」
この新婚旅行でさらに、日本への関心がさらに高まったという。
そんなとき、日本のグローバル採用サイトで、ヒューマンリソシアのGITエンジニアの求人に出会った。
この時の決意を「ぬるま湯から抜け出すために、地球の反対側に来ました」とエンリケ氏は教えてくれた。
ブラジルで磨いた音声系ネットワークの技術を、日本企業で活かす
2018年10月に来日後は、GITエンジニアとして大手通信関連会社に派遣され、音声系ネットワークエンジニアとして活躍中。今は、マイグレーションプロジェクトに参画しているという。
「担当しているプロジェクトでは、自身のこれまでの経験や知識から、こうやったらどうですか?とか、先輩と情報交換をするようにしています。私の意見を取り入れてくれたり、アレンジして取り入れてくれたり、相談しながら方向性を決めていくようにしています。私の意見を考慮して進めてくれるなど、同じ技術者として接してくれるので、やりがいがあります」
▲日本での仕事は、「チャレンジングで、すべて良い経験」
周囲に日系人が多く、日本文化に馴染んでいたエンリケ氏ですが、日本人技術者と一緒に働くことは初めての経験。実際に日本の職場へ入ってから、働き方の違いに気づいたという。
「日本人が勤務時間中に冗談をあまり言わず仕事に集中することに驚きました。ブラジルでは考えられない光景で、これが高い生産性の理由だと納得しました。もっとも、冗談や何気ない日常的な会話をするとお互いをよく知るようになり、仕事上の相談がしやすくなります。優れたアイデアが雑談から生まれることも多いので、日本も少し、ブラジル的な働き方を取り入れると良いかもしれませんね」
日本企業での経験はチャレンジングだが、すべて良い経験。「努力すること」は何より大事だから。
エンリケ氏が日本の働き方から学んだ一番のことは、リワークやミスの発生を未然に防ぐノウハウだという。たとえば、丁寧に資料を調べること、設計フェーズに時間をかけて計画してから実装すること、直接的なタスク関係者以外の技術者も確認作業に加わることなど、きちんと手続きを踏んで慎重に作業する姿勢は、とても勉強になったという。
流暢な日本語で話すエンリケ氏だが、時には、自分の意見を日本語で伝えることが難しい場面も。
「言いたいことを言葉にできないときは、悔しいこともあります。母国語だと簡単に説明できることが、
日本語だと時間がかかったり、説明をうまくできなかったりすると、悔しく思う。英語の単語と翻訳ソフトを使ってやりとりするなど、大変でもありましたが、でもこれも良い経験です。努力することは大事ですから」
努力の結果、日本語も上達し、現在職場では英語を使える人が多いため、スムーズにコミュニケーションを図れているという。
とはいえ、日本語で長時間やり取りが交わされる「定例会」と呼ばれるものは、大きなチャレンジだったそう。
「定例会と呼ばれるミーティングもブラジルで経験したことのない長さで(笑)。10人くらい集まる定例会で司会をすることは、とてもチャレンジングでした。みなが話をしていることを理解して、内容を1文とかに要約したりします。これはとても難しかったですが、周囲の同僚がサポートしてくれました。日本語での会議は、はじめの30分は良くても、だんだん集中力が途切れてくると、良い言葉が出てこなかったり、後から『こういえばよかった』と反省したりします(笑)」
学生時代に叶えられなかった、いずれ海外で生活したい、暮らすなら日本になるだろうという夢を、技術力と日本語力を高め実現させたエンリケ氏。海外へ出て働くことは人生の大きな方向転換で、チャレンジングな決断だったが、エンジニアとしての成長に大きく寄与しているそう。ほかにも、インドなど、さまざまな国の人々と交流できたことも、日本で働いて良かったことの1つ。技術面ではブラジル時代と大きく変わってはいないものの、日本での経験すべてが、良い経験だと話してくれた。
充実した日本の生活、常に新しいスキルを吸収してキャリアアップをめざしたい
▲ブラジルのご家族も日本を訪れ、観光を楽しんだ
かつてアニメの『幽☆遊☆白書』が好きだったというエンリケ氏は、日本に来てからも『進撃の巨人』などを楽しんでいるという。さらに、日本の音楽にも目がなく、久保田利伸のほか、大橋純子、そして世界的に人気上昇中の松原みきなど、ジャパニーズ・シティ・ポップと呼ばれるジャンルをよく聴き、竹内まりやの『プラスティック・ラブ』にいたっては、「聴き過ぎて飽きた(笑)」そうだ。
単身で来日後、奥様もブラジルから呼び寄せ、夫婦で日本を楽しんでいる。日本での生活が2年を超えてすっかり慣れた今でも、「仕事を終えた週末は旅行気分」。昨年は文字通り日本各地を訪れ、温泉を訪れたことも。
「何よりすごいのが、新幹線などの電車。感動しますね。きちんとダイヤ通り運行されることはブラジルでは考えられません。ブラジルの地下鉄は、時刻表すらないですから(笑)。ブラジルでは、駅に行って、地下鉄がくるのを待って、地下鉄が来たら乗ります。日本の電車は本当にびっくりです」
(今はできなくなってしまったが)職場での飲み会もちょっとびっくりしたそう。
「みな遅くまで飲んで、みな楽しそうに話して、でも次の日はみな定時にきちんと出社して、昨日のことがなかったかのようにきちんとしてる・・・。『あんなに飲んだのに、、、』とびっくりしました(笑)。でも、同僚と仲良くなれる機会なので楽しいですね」
仕事でもプライベートでも、国際的な環境で文化交流をして自分の世界を広げ、ブラジルで味わえない体験を楽しんでいるエンリケ氏、これからの将来に向けた目標をこう話してくれた。
「ITの世界は、たった半年でいろいろなことが変わります。今は、音声ネットワークにフォーカスしていますが、この分野だけではなく、新しいスキルを吸収していかなければいけないと想像しています。たとえば、マネージメントスキルなどもこれから身に着けていって、マネージャーポジションに昇進するように心がけていきたいです」
その目標へ向かうにあたり、職場の定例会や説明会で1時間ずっと日本語を使いながら進行をコントロールした経験も役立つはずだ。
日本語を使いこなし、さらに上を目指す向上心を持つエンリケ氏、今後の活躍が楽しみだ。
※2020年12月の取材にもとづき、記事を作成しています。
※本文中の会社名、サービス名等は、それぞれ所属する法人の登録商標および商標です。
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