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GITエンジニア インタビュー
AIとロボティクスを仕事にしたい――
日本で夢を実現させたバングラデシュ出身のアリヌル氏
バングラデシュ出身のアリヌル氏は、AIとロボティクスの仕事に就くことが夢だったという。独学でPythonを習得し、4カ月で日本語を猛勉強した若者はいま、「ITエンジニアが目指す国の一つ」と話す日本で、その夢を実現させた。日本の大手建設会社で、Pythonを武器にロボティクスの研究開発に励む毎日を送り、AIエンジニアとして活躍している。
アリヌル氏はそのチャンスをどのようにつかんだのか、そしてそんな彼にエンジニアとしての信念を聞いた。
AIとロボティクスを仕事にしようと、独学でPythonを習得した学生時代
バングラデシュでは今、ITが若者に人気だという。アリヌル氏にITエンジニアを目指すようになったきっかけを聞くと、こう話してくれた。
「PCに興味があって、お兄さんと一緒に、5歳か6歳ごろにはPCとインターネットを使っていました。ゲームや映画、音楽もPCで楽しむうちに、自分も動くものを作ってみたくなり、ソフトウェアの勉強するのがよいと考えるようになりました」
こうして大学では、IT分野でバングラデシュトップクラスの大学を選び、ソフトウェアエンジニアリングを専攻した。
バングラディッシュのIT分野ではトップクラスの大学に進学、当然、ソフトウェアエンジニアリングを専攻した。
「大学では、CやC++、Java、HTML、JavaScript、CSSなど、たくさんのプログラミング言語やWeb技術を学びました。個人的には、興味のあるAIとロボティクスを仕事にできればと思って、自分でPythonを勉強しました」
こうして独学したPythonは、在学中のインターンで威力を発揮しただけでなく、将来、日本でAIエンジニアとして活躍することに繋がった。
「インターン先の企業では、Pythonを使ってWebアプリを開発しました。航空チケットの販売や比較を行うサイトです。分からないことは、上司に質問して教えてもらえました。Pythonをしっかり身につける成果が得られた3カ月間でした」
日本はITエンジニアが目指す国の1つ、採用が決まってから日本語を猛勉強
▲バングラデシュにて
バングラデシュでは、日本が身近な存在だという。
「家のなかには日本製品がたくさんあって、そういう意味では日本は身近な存在でした。腕時計やテレビ、音楽プレーヤーを使っていたし、父は日本製バイクに乗っていました。私もバングラデシュで人気だった日本のゲームもやりました」
「日本は、技術力のある国として知られています。AIの仕事もたくさんあるので、日本で働こうと思いました。日本のイロイロなものが好きだったし、日本で働くことは、将来のため良いキャリアになるとも考えました。ITの仕事をしたいなら、日本は目指す国の1つです」
AIやロボティクスの仕事を目指すと決めたアリヌル氏は自然と、親しみ、そして憧れていた日本で働くことを考え始めたという。そんな彼にある日、チャンスが訪れた。
「大学でヒューマンリソシアのGIT(Global IT Talent)採用セミナーが開催されたのです。これが出会いになりました。このときは50人くらい参加したでしょうか。このセミナーに参加したことで、GITエンジニアとして採用してもらいました」
しかしながら、当時、日本語はまったくできなかったという。
「日本語を初めて勉強したのは、GITでの採用が決まってからです。バングラデシュで研修を受けました。それまでは機会がありませんでした」と話すアリヌル氏が受講したのは、ヒューマンリソシアがバングラデシュ現地で実施した日本語研修だ。
ここから努力と猛勉強が始まり、困らないレベルの日本語力をわずか4カ月間で習得してしまった。
AIを駆使して建築機械の自動制御システムを開発、通勤電車は「勉強」の時間
来日後は、大手建設会社のプロジェクトに派遣された。日本でいうと、いわば「新卒」エンジニアであるアリヌル氏だが、バングラディッシュでの学習経験が評価され、世界的にみても最先端の研究開発プロジェクトに参画し、AIスキルを駆使しているという。
「担当している仕事は、深度計測カメラなどから得たデータで周囲の物体を検出し、ある建設機械の動作を自動制御するシステムを開発するプロジェクトです。Python、AI、画像処理の知識や、AI開発キット『NVIDIA Jetson Nano』、(レーザー光線を反射させて距離計測するセンサーの)LIDARを利用しています。LIDARは、自動運転車の目となる技術ですが、バングラデシュではあまり使われていません。日本に来てから勉強して、使えるようになりました」
仕事はとても楽しいというアリヌル氏。きっと、大変なことも多いのではないかと思うが、本人はいたってシンプルに話す。
「日本へ来る前から、きっと難しい仕事で苦労すると覚悟していましたから」
同じ職場にはGITエンジニアも働いているが、やはり日本人の技術者が圧倒的に多い環境だという。
「コミュニケーションに問題はありません。上司は英語が使えますし、うまく日本語で言えないときは、英語を混ぜて話せばほかの人も親切に教えてくれます。日本語がわからないときはインターネットで翻訳することもありますし、分からなければ質問して解決しています」
とはいえ、日本語力向上に向け「片道1時間半くらいかかる通勤電車のなかで、毎日日本語の勉強を続けています」という。インタビューした後日、「JLPT(日本語能力試験)のN3に合格しました!」と嬉しい通知も届いた。
危険な作業を任せられるロボットを開発したい――次の夢に向かい日本でレベルアップを目指す
▲2020年の元旦、浅草にて
日本での生活は刺激が多く、特に人生で初めて乗った鉄道には驚いたそうだ。
「バングラデシュでは電車は珍しいので、乗ったことがありませんでした。日本の電車は、時間通り走っていて、遅れないのが大好きです。日本の仕事もそうですが、予定を決めたら、それに合わせて準備して進められるところが良いです」
また、外国人向けの周遊パスなどを使って、日本各地への旅行を楽しむなど、日本での生活を満喫しているというが、コロナの影響があるなか、1つ残念なことがあるという。
「今はバングラデシュにいる婚約者と会えずにいます。寂しいです。結婚して日本に来てもらおうと思っているのですが。早く落ち着くとよいですね」
いまの仕事について、アリヌル氏は繰り返し「満足している」と話してくれた。
「AIやディープラーニング(深層学習)の仕事に就くことが夢でした。それを使って興味のあったロボティクス分野で働けているから、このまま続けてレベルアップしたいと思っています。もっと大きなプロジェクトを上手にやったり、プロジェクトリーダーになったりしたいですね。IoTにも興味があります。今は、世界中を探してもあまりない、一番進んでいる開発にかかわっていることがとても幸せです」
そして、技術者として、将来の夢は大きかった。
「建設現場は、危険が多い職場です。人を助けるロボットを開発して、危ない仕事はロボットに任せたい。働いている人のため、仕事場を安全で安心な場所にしたいです」
そんなアリヌル氏に、技術者として大事にしていることを聞いてみた。その答えから浮かび上がったのは、エンジニアとして成長したいという向上心と、真摯に仕事に取り組む姿だった。
「問題にぶつかっても、『できません』と諦めるのではなく、解決しようと努力することが重要です。まず、できるだけ自分で調べて進みますし、問題があれば上司に相談して解決するようにしています。マナーやコミュニケーション、そして締め切りを守ることもとても大切です。とにかく、今の仕事や職場が大好きなので、心を込めて仕事をして、毎日頑張っています」
※2021年1月の取材にもとづき、記事を作成しています。
※本文中の会社名、サービス名等は、それぞれ所属する法人の登録商標および商標です。
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