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日本の技術力と美しい景観に憧れて海を渡った敏腕エンジニア
バングラデシュ出身のIoT・組み込みエンジニア ルマン氏
今後高い経済成長が期待される新興国として、今世界中から熱い視線が注がれているバングラデシュ。日本との経済的なつながりも深く、近年では日本で働くバングラデシュ人も多い。現在GITエンジニアとして活躍するルマン氏も、そんな1人だ。日本の大手SI企業でIoTや組み込みシステムの設計・開発に従事する同氏は、AIや無線通信技術に造詣も深く、常に先端技術に関する学習と研鑽を怠らない。そんなルマン氏は、母国で一体どのような経験を積み、そして何を求めて海を渡り日本にやってきたのか。そのITエンジニアとしての半生を語ってもらった。
エンジニアとして働きながらソフトウェア工学の修士を取得
▲バングラデシュ出身のITエンジニア、ルマン氏
バングラデシュの首都、ダッカにキャンパスを構えるインディペンデント大学。バングラデシュ屈指の私立大学として知られる同校で電気工学と電子工学を学んだルマン氏は、卒業後にとある外資系企業にエンジニアとして就職する。電気技術者としての腕を高く評価され、入社早々にIoTデバイスの開発プロジェクトのリーダーを任された同氏だったが、やがて自身のスキル不足を痛感するようになったという。
「そのプロジェクトではハードウェアだけでなくソフトウェアの開発も行っていましたが、ソフトウェア開発プロジェクトのマネジメントや要件定義のやり方、ソフトウェアの品質保証の手法などについて自分自身のスキルや知識が不足していることを痛感しました。そこであらためて大学院に通って、ソフトウェア工学を一から学ぶことにしました」
バングラデシュの多くの大学では、社会人が仕事をしながら大学院で学びやすいよう、夕方から夜にかけて講義を行っている。ルマン氏もあらためてインディペンデント大学の大学院に編入し、昼間はエンジニアとして働きながら、夜間に大学院でソフトウェア工学を学ぶ生活を送った。その甲斐あり、2018年には見事ソフトウェア工学の修士を取得した。
大学の恩師から聞いた日本の技術力の高さに憧れて日本行きを決意
バングラデシュでエンジニアとしてのキャリアを順調に歩んでいたルマン氏が、なぜあえて遠く離れた日本の地で働く道を選んだのか。この決断に至る上で大きな影響を与えたのが、大学の恩師の言葉だったという。
「もともと子供のころから、日本は技術力の高い国だという話を周りからよく聞かされていましたが、大学のときに習った先生が日本の大学で博士号を取得していて、日本の技術力の高さについてよく話してくれました。その先生は電気通信の専門家だったのですが、特に日本の超小型衛星の技術についてよく話してくれて、すっかり魅了されてしまいました。それ以来、いつか自分も日本に行って、日本の技術に直に触れてみたいと考えるようになりました」
▲バングラデシュにて、民族衣装で友人たちと
それ以来、ルマン氏はことあるごとに日本に関する情報を集めるようになった。バングラデシュに住む日本人から日本に関する話を直接聞いたり、YouTubeで日本を紹介する動画を見たりしながら、日本に対する思いを膨らませていった。
「日本はとても安全な国で、人もとても親切だという話をいろいろなところで聞きました。風景もとてもきれいで魅力的な観光地が多く、いつかは日本で生活してみたいと考えていました。でも当時はまだ日本語もほとんど話せず、なかなか実行に踏み出せずにいました」
そんな折、大きな転機が訪れた。母校のインディペンデント大学で、ヒューマンリソシアのGIT(Global IT Talent)サービスの説明会が開催されたのだ。ここでGITの説明を受けたルマン氏は「来日前に日本語の研修を集中的に受けられるし、これなら日本で働きたいという夢を叶えられるかもしれない!」と直感し、日本行きを決断する。
「中途半端な勉強では、到底日本語はマスターできない」。そう考えた同氏は、思い切って勤めていた会社を辞め、GITの日本語研修プログラムと自宅での自習を合わせ、毎日10時間以上の日本語の猛特訓を始めた。こうして3カ月間の研修期間が修了したときには、ある程度日常会話をこなせるレベルにまで上達していたという。
「母国語はベンガル語ですが、バングラデシュでは第二公用語として英語も一部で使われていて、大学の講義はすべて英語で行われています。そのため私自身も英語は普通に使えますし、外国語に対して特に苦手意識はありませんでした。実際日本語も、簡単な日常会話をこなすだけならさほど難しくないと感じましたが、敬語を交えて込み入った話をするとなると途端に難しくなりますね。さらに読み書きに関しては、やっぱり漢字のハードルが高く感じます。まだまだ覚えなければいけないことが山ほどあるので、今でも暇さえあれば日本語を勉強しています」
IoT、AI、セキュリティなど幅広い分野の先端技術を駆使
▲日本での経験はエンジニアとしてやりがいを感じていると語る
こうしてGITの研修プログラムを終えたルマン氏は、2019年7月に晴れて憧れの日本の地を踏むことになった。その翌月には早くも、大手SI企業でソフトウェアエンジニアとして働くことが決まった。当初は組み込みソフトウェアの開発を担当する予定だったが、ルマン氏の技術力を高く評価した会社側は、先端技術を駆使するAIのプロジェクトに同氏を抜擢した。
「当初はC++言語を使った組み込みソフトウェア開発を担当する予定だったのですが、入社して早々『Python言語は使えますか?』と聞かれて『はい、使った経験があります』と答えたところ、機械学習を使ってセンサーデータを解析するAIモデルの開発を担当することになりました。もともとバングラデシュで機械学習やディープラーニングを使ってIoTのセンサーデータを解析する仕組みを開発していましたから、その経験を買ってもらえたのだと思います」
このAI案件をわずか2カ月間でこなした後は、某大手メーカーが製造する各種デバイス製品の組み込みソフトウェアの開発プロジェクトを複数手掛けることになった。プロジェクト内で最も難易度が高いソフトウェア開発を任されることが多く、直近ではデバイスをサイバー攻撃から守るためのセキュリティ対策の仕組み作りを、海外のツールベンダーと英語でやりとりしながら進めたという。
組み込みソフトウェアやIoTの分野を中心に、AIからセキュリティまで幅広い分野のソリューションを手掛ける現在の仕事内容について、ルマン氏は次のように述べる。
「主に手掛けるソリューション領域はバングラデシュで働いていたころと大差ないのですが、扱う技術の幅が格段に広がったため、エンジニアとしてとてもやりがいを感じます。そして何より、日本企業の仕事に対する姿勢には感嘆させられました。バングラデシュの企業では、スケジュール管理やドキュメント整備に関してルーズなところがありますが、日本企業はこうした点をきちんと守ります。こうしたカルチャーは、私が大学院で学んだソフトウェア工学の知見とも相通じるところが多く、とてもリスペクトしています」
これからも日本でエンジニアとしてのキャリアを磨いていく
▲日本国内様々なスポットを巡るのが楽しみ
仕事以外の面でも、ルマン氏は日本での生活を満喫しているという。かつて母国で、YouTubeの画面越しに食い入るように見入っていた日本の景観を直に体感すべく、ほぼ毎週末さまざまな観光スポットを巡った。中でも箱根は大のお気に入りだと話す。
「小田原城を皮切りに、元箱根、芦ノ湖と一通りの観光スポットを回りましたが、どこも景観が素晴らしかったです。そのときはあいにく温泉に入る機会がなかったのですが、今度訪れるときはぜひ温泉にもつかりたいですね。バングラデシュには天然の温泉がないので、私たちバングラデシュ人にとって温泉は特別なのです」
また、ヒューマンリソシアのほかのエンジニアと連れ立って都内の博物館を見学したり、買い物に出掛けたり、バーベキュー大会に行ったこともあった。
コロナ禍のために行動を自粛しているが、早く以前のようにさまざまな観光スポットを訪ねたいと話してくれた。
食事に関しても、もともとバングラデシュで日本食を好んで食べていたこともあり、不便に感じることは一切ないという。
「宗教の関係上、豚肉は食べられませんが、それを除けば日本での食事に不便を感じることはありません。日本の食べ物はどれも美味しく感じますし、日本での生活で困ることや苦労することは今のところ何もありませんね。毎日が本当に充実しています」
ただし、より日本での生活を充実させるべく、そして仕事でより高い成果を上げるべく、日本語の勉強は日々欠かさない。週末には必ず日本映画を英語の字幕で鑑賞して、日本語の表現を学んでいるという。
「直近の目標は、日本の会社でチームリーダーとして働くことです。そのためには何より、日本語がもっと上手くなる必要がありますから、日本語の勉強は欠かせません。もちろん、エンジニアとしての研鑽も怠ることなく、最新の技術情報には常にアンテナを張り巡らせています。最近は、IoTのワイヤレスセンサーネットワーク技術について勉強しているところです。さらに将来的には、学生時代に先生から聞いて以来ずっと憧れていた、日本の超小型衛星の技術にも触れてみたいですね。この夢を叶えるためにも、エンジニアとしてさらに精進していきたいと考えています」
※2021年1月の取材にもとづき、記事を作成しています。
※本文中の会社名、サービス名等は、それぞれ所属する法人の登録商標および商標です。
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